2008年7月21日月曜日

IPMIでコスト削減

こんにちは、かわらばん編集長の安藤です。この頃はすっかり秋めいてきましたね。食欲の秋、読書の秋と、この季節は何をするのにもいい季節ですね。
今年の秋は、読書の秋と決めて、自分の専門外である様々な分野の本を読んで行きたいと思っています。皆さんは、どのような秋を過ごしていますか?

さて、今回はIPMIのお話をしたいと思います。IPMIってご存じですか?
これはサーバーの状態の監視やリモート制御を行うことができる標準インターフェース仕様のことです。

プロセッサーやOS、BIOSには依存しないので、パワーOFF状態からでもシステムを制御できる優れものです。したがって、遠隔操作によりサーバーの電源をON/OFFしたり起動時のコンソール画面を見たりすることができるので、データーセンター等に設置した遠隔地にあるサーバーにトラブルが発生したときは非常に便利な機能です。また、コンソールの操作によりBIOSの設定変更や、温度・電圧などの状態を監視することもできます。

今回はSupermicro X7SBiにIPMIカードを取り付けたときの、電源操作やコンソール操作について調べたので、それについて報告いたします。

IPMIの設定手順は次のようになります。
  • IPMIカード設定プログラムの起動
  • IPアドレスの設定
  • Console Redirectionの設定

【IPMIカード設定プログラムの起動】
IPMIを使用するには、ファームウェアの更新とIPMIカードへのIPアドレスの設定を行う必要があります。これらの設定を行うには、更新用のプログラムを実行します。
通常は、IPMIカードに添付されているドライバーCDからサーバーをブートすることでファームウェアの更新をします。別の方法として、ファームウェアの更新用のフロッピーを作成し、そこからブートすることもできます。このユーティリティはWindowsのみ利用できます。(この方法についての詳細はレポートhttp://www.clustcom.com/content/view/137/32/をご覧下さい)

【ファームの更新】
CDかフロッピーでブートすると、すぐにファームの更新が始まります。この間は操作の必要がなく、すべて自動で行われます。更新が完了すると。DOSのプロンプト画面に移行します。

【IPアドレスの設定】
IPMIを利用するためには、IPMIカード自体にIPアドレス等の設定をする必要があります。IPアドレスの設定は、ファーム更新後のプロンプトから「ipmicfg」というプログラムを利用して設定するこができます。方法については色々ありますので、レポートを参照してください。

【Console Redirectionの設定】
IPMIでコンソールを操作するには、BIOSでシリアルコンソールの設定が必要になります。

以上の設定を行うことにより、次のようなIPMIの利用が可能になります。

  • 電源操作
       再起動、電源を入れること、電源を切ること。
  • センサーによる監視
       サーバーに内蔵されている各種センサーによる情報を取得できます。
       (サーバーの温度、電圧、ファンの回転数等)
  • コンソールの操作
       OSが軌道する前の段階からコンソールを操作することができます。
       つまり、BIOSの画面やブートメニューなどを遠隔操作することができます。

以上のように、IPMIを導入することにより、再起動やBIOSの設定などを遠隔操作できますので、サーバーにトラブルが発生しても、設置されている現地での対応をする必要がないので、サービスの信頼性向上や余分なコストを抑えることが可能になります。

通信はすべてIPの上で行うので、IPのネットワークさえあれば、 ほかに特別な通信機器を導入する必要はありません。 また、複雑な設定も必要ないので、対応マザーボードさえあれば容易に導入することができるでしょう。

詳細について詳しくお知りになりたい方はこちらまでお気軽にご連絡下さい。

今後も最新情報や商品紹介などの情報を発信していきますので、どうぞよろしくお願いいたします。


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