通常のデータ保存には、HDDを使っていますね。これは、大量にデータを保存するのに適していますが、データの読み書き速度はあまり速くはありません。最速のものでも、せいぜい100Mb/s程度です。しかしながら、最近注目されているSSD(Solid State Drive)は非常に高速です。どのような物かといいますと、名前が示すとおり、半導体を用いたHDDと同様な動作をする記憶装置のことです。インターフェースについては、HDDと同じ規格であるATA規格であるので、HDD同様に接続可能です。また、回転部分など機械的動作がないため、衝撃に強く、消費電力も少なくなっています。
今回は、このSSDの中でも高速なIntel X25-Eのアクセススピードを計測してみました。
【測定環境】
CPU | Intel(R) Xeon(R) CPU X3360 2.83GHz |
マザーボード | Intel X38ML(ベアボーン Intel SR1520ML) |
メモリー | 2GB |
【測定方法】
シーケンシャルアクセスとランダムアクセスについて測定。
【結果】
結果は次表のとおり、抜群にSSDが高速であることがわかりました。
. | HDD | SSD |
型番 | ST9250421AS | SSDSA2SH032G1C5 |
読み込みシーケンシャル(dd) | 84.7 MB/s | 278 MB/s |
書き込みシーケンシャル(dd) | 80.8 MB/s | 183 MB/s |
読み込みシーケンシャル(bonnie++) | 83062 MB/s | 242385 MB/s |
書き込みシーケンシャル(bonnie++) | 66426 MB/s | 195852 MB/s |
ランダムシーク(bonnie++) | 197.2/sec | 6311.5/sec |
一方、ドライブ上の位置による速度差についても測定しました。HDDは円盤上にデータを記憶するため、その構造上、記憶する場所が先頭か後尾であるかによってアクセス速度が変わってきます。SSDについては、構造上、そのようなことはありません。このアクセス速度の計測結果は次表のとおりです。HDDでは、先頭と後尾では大きな差が2倍近い速度の差が出ました。一方、SSDでは、ほとんど差が見られないという結果になりました。
. | 読み込み | 書き込み | |
SSD | 先頭 | 276MB/s | 185MB/s |
後方 | 276(MB/s) | 183(MB/s) | |
HDD | 先頭 | 84.6MB/s | 81.5MB/s |
後方 | 44.2MB/s | 43.9MB/s | |
詳しい測定法についてはこちらをご覧ください。
今回は、技術レポートをお送りいたしました。ご意見やお問い合わせはこちらからお気軽にどうぞ。今回はこれで失礼いたします。
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