黄砂の季節がやってきました。
空気がほこりっぽくてイヤですね。
年々、飛散する砂(と、言っても細かさは花粉並みの粒子だそうです)が増えてきている原因は、「環境の変化によってゴビ砂漠が広がりつつあるから」とニュースでは説明していました。
このゴビ砂漠、恐竜化石の世界的発掘地でもあるそうです。
そう言えば、砂がどんどん吹いてくるのに、湘南あたりのビーチは年々、砂が流されているというのが、なんだか不思議ですね。
まったく違う質の砂だということはわかっているのですが。
地球環境の不思議さは他にもありますね。
例えば、最近、私が気になっているのは『ハワイ』です。
去年、数年ぶりにハワイ島へ出かけました。
都会的なホノルルのあるオアフ島に比べて、格段に自然が豊富でゆっくりした時間の流れるビックリゾートの島です。
いつもは雲も少なく天気が良いのですが、そのときは曇りがちでした。
何度か一緒に訪れている同行者とも「いつもと雰囲気が違う」と話をしていたのですが、その原因はなんと『火山活動』だったんです。
ハワイ島には富士山よりも高い活火山があり、いまでもマグマが溢れています。
私たちが訪れた前の年に噴火があったようで、今までとは違う場所から溶岩が流れ出したそうです。
それが原因で、島の天気の法則のようなものが崩れてしまったとのこと。
どういうことかと言うと、溶岩が冷やされたときに発生する蒸気が空にのぼり、雲になってしまうのです。それが、本来なら晴天の続くリゾート地域の上に流れこんでいるのではないかとのことでした。
溶岩が海へ流れ込むことを『オーシャンエントリー』と言います。
私はツアーで、これを遠くから見てきたのですが、太陽の高い間はまるで火事でも起こっているようなすごい勢いの煙があがっていました。
そこでは、何も燃えていないんです。
あがっているのは煙ではなく、溶岩流れ込む際に海水が蒸発している、その蒸気なんですよね。
そして、夕暮れとともに真っ赤な溶岩は浮かび上がり、双眼鏡で覗くと、ときどき寄せ返す海水とぶつかって、固まっていない溶岩が弾けるのが見えました。
こうして地球は出来てきたんですよね。
ハワイ諸島の中でも一番大きなハワイ島はビックアイランドと呼ばれていますが、まだまだ大きくなり続けているようです。
ちなみに、日本でもこのように新しい土地が生まれることがあります。
鹿児島県の桜島は、大正3年の噴火によって、大隈半島とつながりました。
ハワイもそうですが、人が住めるようになるまでには何千年も時間がかかります。
富士山の青木ヶ原の樹海は溶岩が流れてから1200年ほど経っていますが、まだまだ『若い森』なのだそうです。
樹海でコンパスが利かなくなるという噂がありますが、これは一種の都市伝説で、ちゃんとコンパスは使えるとのこと。
ただし、近くに磁気を含んだ溶岩の上に置くと、狂ってしまうこともありえると聞いたことがあります。
どちらにしても、深い森に入るときはリボンを結んで行くのが鉄則ですよね!
(笑。ホントは遊歩道から離れないのが鉄則です!)
既存の大陸では砂漠化が進み、もう一方では新しい島が生まれています。
地球って生きているんですね。
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