2009年7月8日水曜日

【プチ】皆既日食を見よう!

今年は【世界天文年】だとご存知でしたでしょうか?

そして、ひそかに巻き起こっている皆既日食フィーバー
某有名量販店でも、日食メガネがワゴン売りされているのをごらんになって、「夏休みだもんね、小学生の自由研究か」と軽くスルーしてませんか?

7月22日に起こる今回の日食は、2~3年に一度は起こる部分日食ではなく、なんと日本国内では46年ぶりの皆既日食なのです! 約半世紀ですね・・・。
毎日忙しいみなさんも、ちょっと一息入れて、天体観測などいかがでしょうか。

ただし! 46年ぶりの【皆既日食】とあって、いろいろ注意が必要です。
うっかり肉眼で見たり、サングラスで見たり、黒い下敷きで見たりすると視力の低下や失明の恐れもあるとのこと。

注意点をまとめましたので、ご一読ください!
そして、自信満々で真昼の天体ショーに挑んでくださいね。


●やっちゃいけないこと!!
 ★肉眼で見る
 ★サングラスで見る
 ★黒い下敷きで見る
 ★ガラスにススをつけて見る
 ★感光したフィルムで見る


●その理由とは?
 太陽の赤外線で、目がやけどします。

 日食が起こって太陽光がかげると、太陽を見上げてもまぶしくはありません。
 だからと言って、太陽の赤外線パワーは健在です。
 
 サングラスがもてはやされるのは、真夏のぎらぎら太陽の紫外線乱反射による、目の日焼けを防ぐためです。紫外線は赤外線よりもエネルギーが強く、人間のからだにさまざまな影響を与えます。(一方で、太陽光が殺菌効果を持つのは紫外線のおかげです)
 
 赤外線は主に熱を感じさせるので、浴び続けると暑い。熱中症になる。と言った影響があります。

 では、なぜ、日食で太陽を見続けると、赤外線で失明の危険があるほどのやけどするのでしょうか?

 それは、紫外線は目の水晶体までで基本的には止まるけれど、赤外線は目の奥まで届いてしまうからです。そして、視神経の細胞は一度死ぬと、再生がとても難しいのだそうです。

 サングラスで見てはいけないと言われているのは、紫外線はカットできても、赤外線をカットできないからだと思います。
 肉眼はもってのほかですし、他のものは紫外線も赤外線も防げないということでしょう。

 ちなみに裸眼で約30分見てしまうとアウト!のようです。(87年の症例)
 個人差がありますので、30分以内なら大丈夫という話ではありません。念のため。
 
太陽光・紫外線・赤外線についてはこちら。 
http://www.uv100.jp/knowledge3-1.html

 では、どうやってみるのがいいのか? それを以下にまとめました。

◎適切な観察方法
 ☆専用のフィルターを使う
  →ヨド○シやコ○マなどでワゴン売りされていると思います。
   フィルターを通しても、目は疲れますので長時間の使用は避けるべきです。
 ★ピンホールを利用する <おすすめ!
  →カードや紙に直径数ミリの穴を開けて、日光を当てる。地面などに映す。
   使用済みのテレフォンカードや電車・バスのプリペイドカードなら、元から穴が開いているので楽。
 ☆手鏡で映す
  →太陽光を反射させて、壁などに太陽像を写す。

○注意点
 日食の変化は比較的ゆっくりなので、ずっと見つめている必要はない。
 熱中症に注意して、屋内と行き来しながら、休みを取りつつ観察すること。


 オススメはピンホールを利用する方法です。
 お財布に使いかけのQUOカードあたりをひそませておいて、いざ始まったらサッと取り出し、みんなで観察すると、ちょっと博学な感じを演出できるかと思います。

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