2009年9月2日水曜日
【プチ】台風の単位と竜巻の単位
台風の季節がやってきました。
今現在、台風11号が去ったところですね。例年、20号近くは発生するようですので、この後の台風が日本上陸しないように願うばかりです。
さて、台風の単位をご存知でしょうか。
日常的にはあまり使用しないので、記憶の隅に追いやられがちですが、気圧の単位はヘクトパスカル(hpa)、速度の単位がノット(kt)です。
日本では1992年11月まではミリバール(mb)が使用されていましたが、
同年の12月からは国際単位系のヘクトパスカルが採用になりました。
この2つの単位の換算式は1hpa=1mbなので、数値としては以前と変わりません。
そもそもパスカルとは圧力の単位で、名前の由来は、圧力に関する「パスカルの原理」のブレーズ・パスカルに因んでいます。
そこへ100倍を意味する接頭語のヘクトが付いて、1パスカルの100倍をあらわしているのだそうです。
ノットの由来は、かつて船の速さを測るのに、等間隔に結んだ紐を水中に投下し、砂時計が落ちきるまでに流した紐の結び目 (knot) を数えたことによります。
台風の単位については耳にすることがありますが、日本ではめったに起こることの無い、竜巻。この大きさを示す単位が日本人に由来していることをご存知でしょうか。
竜巻の大きさを示す単位はFです。
藤田さんが提唱したので、頭文字をとってF0~F6まで階級分けされています。
これは国際的にも採用されており、フジタスケール・Fスケールと呼ばれています。
私は台風の「1013ヘクトパスカル」のように「135フジタ」と、数値単位として使われていると思っていたのですが、そうではないようです。
このスケールは現在、アメリカでは改良されて「EFスケール」に変わっていますが、国際的に多くの国が「Fスケール」を竜巻の大きさを示す指標として用いているとのことです。
藤田哲也氏は気象学者で、ダウンバースト(下降噴流)とトルネード(竜巻)の研究で世界的権威です。
竜巻がほとんど起こらない日本では、有名ではありませんが、戦前戦後を通して、貧しい中でもひとつのことに打ち込んできた来た実績が今も国際的に認められているのは、とてもすごいことだと思います。
経歴もとてもドラマチックで興味深く、残されている言葉も感銘を受けるものがありますので、是非、調べてみてはいかがでしょうか。
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